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日本一速い列車

みなさんは、速い列車といえば何を思い浮かべますか?私は、東北新幹線はやぶさ、こまち号、東海道山陽新幹線ののぞみ号を思い浮かべます。さて、みなさんは、表定速度という言葉を聞いたことはあるでしょうか?算数や、数学の授業で、平均速度というものは聞いたことがあると思います。今回は、表定速度を紹介して、日本一速い列車の紹介をしていこうと思います。表定速度とは、列車が駅間を走る時間だけでなく、これに途中駅の停車時分を加えた運転時間、つまり表定時間で列車の運転区間の距離を割って得た速度のことを「表定速度」といいます。
〇表定速度=運転区間の距離÷運転時間(走行時間+停車時分)一方、「平均速度」は、運転区間の距離を実運転時間で割った速度を指すので、停車時分は計算に含みません。停車時分は停止してから動き出す瞬間までの時間で、駅ごとに乗降客数を基本に決められています。
〇平均速度=駅間(または運転区間)の距離÷走行時間このため平均速度は表定速度を上回りますが、列車の速さを比べるときには表定速度を用いるのが一般的です。  文字の大きさ違うの失礼。
平均速度との違いは分かりましたか?
では、日本一表定速度が高い列車を紹介します。
日本一速い列車は、東海道山陽新幹線の、博多発東京行きののぞみ64号です。その表定速度は、224.3㌔㍍です。
これはどういうことかというと、博多から東京まで、ずっと224キロで走っているということです。
そんなのぞみ64号の停車駅は、博多、小倉、広島、岡山、新神戸、新大阪、京都、名古屋、新横浜、品川、東京です。
のぞみ64号が1位となる理由は、最高速度の高さに加え、東海道新幹線の上り最終列車という点にあります。日中時間帯では「こだま」など先行列車との間隔が詰まって減速を強いられることがありますが、この64号に関係する先行列車は、東海道新幹線区間においては、臨時「のぞみ」1本と、名古屋駅で接続する「こだま」1本のみ。通過駅直前で徐行する必要がないので、ほぼトップスピードを維持できるのです。
最高速度が速いはやぶさ、こまち号が表定速度が日本一ではない理由は、東京~大宮間にあります。
東京~大宮間は、最高速度130キロと、スピードが全然出せません。なので、表定速度が上がらないのです。
このように、のぞみ64号は、日本トップの速さを誇っています。大阪方面から東京まで行く最終列車なので、乗る機会は少ないと思いますが、機会があれば、ぜひ乗車してみてください!